まもなく3月11日を迎えますが、改めて防災、減災の意識を呼び起こす機会として、2025年3月2日(日)に、イコウェルすみた展示棟見学会『住田型木造仮設住宅(展示棟)見学会』を開催しました。
11月にも同様の企画を開催しましたが、今回も震災時、住田町の仮設住宅でコミュニティ支援を行っていた一般社団法人邑サポートにガイドを依頼し、「展示棟」見学会と「災害支援シミュレーションゲ体験」を実施しました。
「展示棟」見学会では、パネルや動画を用いて、仮設住宅での暮らし振りやコミュニティ支援の様子を解説しました。参加者には、仮設住宅の部材を再利用し、居住用として建設された「滞在体験棟」内部との違い、なども体感していただきました。
その後、イコウェルすみたの前身、仮設住宅本町団地をモデルにし、100分の1スケールの木造仮設住宅模型を17個(本町団地にあった仮設住宅の戸数)、地図上に並べながら、どのように配置すれば、生活の不便や不公平感をなくせるか、などを考えました。当時、実際に団地内で起きたトラブルや場の使い方の変化などの話題提供を交えながら、仮設住宅での暮らしを振り返りました。
実際にあった配置が正解というわけではなく、一定の面積内に仮設住宅を配置する方法には、さまざまな観点を反映させる必要があります。参加者によっていろいろな考え方が反映されるのが、このシミュレーションの醍醐味です。
2月26日に発災した大船渡市での大火に対して、避難所での暮らしや仮設住宅建設決定、災害ボランティアセンターの開設などのニュースが聞こえてきています。まだ火事が継続中であることが非常に心苦しいですが、鎮火後の災害支援についても、多くの方々のお力添えが必要になろうかと思います。これまでの知識、経験を活かしながら、一刻でも早い復旧、復興を目指していけるよう、微力ながらお手伝いしていきたいと思います。